日本ペット用品工業会とは?安心して使える猫用品を見分ける方法

猫用品市場は年々拡大し、デザイン性や機能性に優れた製品が数多く登場しています。その一方で、製品によって安全基準や表示内容にばらつきがあることも事実です。猫は人間よりも体が小さく、化学物質や素材に対する影響を受けやすいため、飼い主が安全性を見極めて選ぶことが求められています。

この記事では、ペット用品の品質向上と情報の透明化を進めている「日本ペット用品工業会(JPPMA)」の取り組みをもとに、安心して使える猫用品を見分けるための考え方を整理します。

日本ペット用品工業会とは?

日本ペット用品工業会(以下、JPPMA)は、1985年に設立され、2009年に一般社団法人化された日本のペット用品業界団体です。約110社が加盟しており、その主な目的は、ペット用品やフードの「安全・安心」「高品質」な製造と普及を推進することです。製品の自主基準や統一表示ガイドラインを定め、原材料や使用方法などを明確化しており、基準を満たした製品には「品質基準適合品証」マークを付与しています。

商品パッケージに記載されている「品質基準適合品証」マーク

信頼できるメーカーを見分ける方法

JPPMAの公式サイトには会員企業名簿が公開されており、製造元やブランドが工業会に加盟しているかを確認できます。加盟企業はガイドラインの遵守が求められるため、一定の品質管理体制が整っていると判断できます。特に新興メーカーや輸入製品を選ぶ際は、こうした客観的な情報を参照することが安心につながります。

猫用品を扱うJPPMA加盟企業

2025年10月17日時点の情報です。

情報開示の姿勢を確認する

JPPMA加盟企業に限らず、信頼できるメーカーは、製品パッケージや公式サイトで、素材の種類や原産地、検査体制を明確に示しています。また、第三者機関による試験結果や安全認証の有無など、外部評価を積極的に公表する傾向があります。このような情報公開の丁寧さも重要な判断基準のひとつです。

まとめ

日本ペット用品工業会は、ペット用品の安全性や品質表示を標準化し、消費者が信頼できる情報を得られる仕組みを整えています。安心・安全な猫用品を選ぶためには、マークやガイドラインの理解に加えて、製品情報の透明性やメーカーの姿勢を見極めることが大切です。猫の健康と安全を守るためにも、これらの情報を積極的に活用し、より安心できる選択を心がけましょう。

特集記事の最新記事