猫と一緒に暮らすときにまず用意しなければならないのがトイレと爪とぎです。
市販の猫の爪とぎのほとんどは、ダンボールで作られているものと麻縄で作られているものの2種類に分けられ、それぞれ縦に置くタイプと横に置くタイプがあります。
探せば探すほど面白いデザインや変わった素材のものが見つかりますが、まずはこのスタンダードな4種類の特徴をおさえておくと良いでしょう。
横タイプ | 縦タイプ | |
---|---|---|
ダンボール | 横置き型 | 縦置き型 |
麻縄 | ボード型 | ポール型 |
いずれのタイプの爪とぎもメリットとデメリットがありますのでひとつずつ見ていきます。
Contents
猫の爪とぎに使われる素材
猫の爪とぎに使われる素材は、ダンボールと麻縄の2種類が定番の素材です。まずはスタンダードなものを使ってみて、猫が慣れてきたら綿縄や布素材などのちょっと変わった素材を試してみると面白いと思います。
ダンボールの爪とぎ
ダンボールを何重にも重ね合わせて作られたタイプで、猫の爪とぎとしては最もポピュラーな素材です。
爪とぎ用のダンボールは、通常のダンボールよりも耐久性の高い強化ダンボールが使われていますが、メーカーによって「大人が乗っても問題のない耐久性」「10年使える耐久性」「超強力なダンボールを使用」など説明もバラバラなので、結局どれが一番長持ちするのか試してみないとわかりません(一応、ダンボール業界にはダンボールの硬さの指標がありますが、猫の爪とぎにおいては、それが明記されているメーカーはほとんどありません)。
麻縄の爪とぎ
爪とぎに使われる縄には、ザラザラした麻縄と柔らかい綿縄の2種類があります。
こちらの麻で出来たタイプの爪とぎは、ダンボールと同じく爪とぎとしては定番の素材なので、爪とぎを買うのが初めての人はダンボール素材と麻縄素材のものを1個ずつ用意すると良いでしょう。
縄素材の爪とぎには、横に置いて使うボード型(板タイプ)と縦に置いて使うポール型(支柱タイプ)がありますが、ポール型はキャットタワーで兼用できるので、タワーがあるならボード型にしておくと良いでしょう。
綿縄の爪とぎ
綿縄は麻縄に比べて柔らかく、研ぎカスが出にくいのが特徴です。逆に爪への引っ掛かりは少ないので、麻縄でバリバリと爪を研ぐことに慣れてしまっている猫にとっては物足りなく感じるかもしれません。
布の爪とぎ
ボウルの底面に布が貼られているタイプの爪とぎです。
爪とぎとしては珍しい素材なので、猫によって好みが別れるところですが、シーツやソファなど、布をバリバリやるのが好きな猫には良いかもしれません。耐久性が高いので長く使えるのがメリットです。
いろいろなデザインの爪とぎ
猫の爪とぎとして定番の形は、ボード型、ポール型の2種類ですが、それ以外にも中に入ってベッドのように使えるものや、屋根の付いたキャットハウスのようなものまで様々な形状・デザインのバリエーションがあります。
ボード型(板型)の爪とぎ
猫の爪とぎとしては最もスタンダードな形状の爪とぎです。
体を伸ばして思い切り爪を研げます。
ほとんどがダンボール素材か縄素材のものですが、少し変わったものだと、畳を使ったタイプなどもあります。
ポール型(支柱型)の爪とぎ
支柱に縄が巻きつけれられたタイプの爪とぎです。
ボード型と違って、両手で抱きかかえるようにして、より強い力で爪がとげるので、ストレス解消にも効果的です。
キャットタワーの支柱の多くはこのポールタイプの爪とぎになっています。
サークル型の爪とぎ
ベッドとしても使える円型の爪とぎです。
ダンボールで作られているので比較的リーズナブルに購入でき、デザインもおしゃれなものがたくさんあります。また、内側が爪とぎになっているので、研ぎカスが床に飛び散りにくいというのもメリットです。思いっきり体を伸ばして爪をとぐのは形状的に難しいので、2台目のサブ的な爪とぎとして利用すると良いでしょう。
ハウス型の爪とぎ
全体がダンボールで作られているキャットハウスの形をした爪とぎです(カテゴリ的には爪とぎというよりはキャットハウスかもしれませんが)。寝転がった状態でごろごろしながら爪とぎができるので、横着な猫のくつろぎスペースとして最適です。
コーナーに置く爪とぎ
部屋の中の柱や家具の角(直角になっている部分)に設置するタイプの爪とぎです。爪とぎとしてだけでなく、壁を爪とぎから守ることもできます。さらに上に乗ることもできるので小型のキャットタワーとしても使えます。
まとめ
世間一般に「猫は壁で爪とぎをする」というネガティヴなイメージがありますが、これは気持良く爪がとげる爪とぎがないから、仕方なく家の壁でガリガリやっているのであって、きちんと爪とぎを用意して「ここで爪をとぐんだよ」を教えてあげれば、大抵の猫は教えられた通りにやってくれます。
猫と人がお互いに気持よく生活するためにも、一緒に暮らしている猫と十分に話し合って、最適な爪とぎを見つけてあげてください。