はじめて猫と暮らす人のためのキャットタワーの選び方

キャットタワーの選び方
数多くある猫用品の中でも花形といえるキャットタワーですが、種類が多いだけに、どんなタイプのものを選べばよいのか判断しづらいことがあると思います。

はじめて猫と暮らす人は、適当なものを買って後悔する前に、キャットタワーについての基本的なことを知っておくと、今の暮らしにぴったりのキャットタワー選びができるでしょう。

キャットタワーとは?

キャットタワーとは、本能的に高い場所を好むといわれる猫が、室内で運動したりくつろいだりするための猫用家具です。支柱と棚板(ステップ)を組み合わせて作られており、猫は棚板を足場にしてタワー内を上下に移動できます。

素材は木材や集成材が多く、タワーの高さは50センチくらいの小型のものから、天井まで届く2メートル以上のものまでさまざまです。価格は5,000円から20,000円くらいの商品が多いですが、中には100,000円以上する高級タワーもあります。

室内で暮らす猫の運動不足とストレスを解消し、健康で快適に過ごせるようにするためにも、猫と暮らすときには一台は用意しておくべきでしょう。

なぜキャットタワーが必要なのか?

猫は本能的に高いところを好むため

猫は祖先が木の上で生活していたことから、本能的にまわりの様子を見渡せるような高い場所を好む傾向があります。高いところにいれば敵が近づいてきてもすぐにわかりますので、安心してくつろげるというわけです。

運動不足を解消するため

キャットタワーに上り下りする際の上下運動は室内で暮らす猫の運動不足を解消してくれます。もともと猫はじっとしているのが好きなので、犬のように走り回ったり散歩をしたり必要はありませんが、それでも狭い日本の住宅では運動不足になりがちです。体重が増えすぎると健康被害に繋がる場合もあるため、室内で暮らす猫でも適度な運動は必要です。

リラックスして過ごせる場所を作るため

人間が自分の部屋に帰ってくるとリラックスしてくつろげるのと同じで、猫も誰にも邪魔されない自分だけの場所が一番安心してくつろげます。リビングのソファやラグの上などの家族共有スペースとは別に、人間が入ってこない猫だけのプライベートな場所を作ってあげると、より快適に過ごせることでしょう。

キャットタワーの種類

キャットタワーは大きく分けると「据え置きタイプ」と「突っ張りタイプ」の2種類があります。まずはこの2タイプのどちらにするか決めましょう。

据え置きタイプ

据え置きタイプのキャットタワーは床に置いて使うタイプのスタンダードなキャットタワーです。高さは100cmくらいのミニタイプから180cm以上の大型タイプまであり、カラーやデザインもいろいろな種類から選べます。

高さ160cm以上の大型キャットタワーは、猫に高い場所でくつろげる安心感を与えると同時に運動不足の解消も期待できすが、重さが約15kg〜20kgあるため、気軽に移動させることはできません。また、天井突っ張りタイプに比べるとやや安定感に欠けます。

据え置きタイプ

メリット
移動できるので掃除がラク
小型〜大型までサイズが豊富
天井を傷つけないので賃貸住宅でもOK
デメリット
大きくなるほど設置スペースが必要
天井突っ張りタイプに比べると安定感に欠ける

据え置きタイプ(ミニサイズ)

高さが100cm以下の据え置き型キャットタワーは軽くて簡単に移動させられるので、日が出ている間は窓辺に置いてあげて、夜になって寒くなってきたらストーブの近くに移動させるといった使い方ができます。背の高いタワーのように窓からの光を遮っので室内が暗くってしまう心配もありません。

据え置きミニタイプ

メリット
仔猫でも安心して遊べる
窓辺に置いても日光を遮らない(部屋が暗くならない)
日の当たる場所に簡単に移動させられる
デメリット
室内で既にお気に入りの高い場所(タンスの上など)がある場合、使ってもらえない可能性がある
高さが低いので昇り降りしてもあまり運動にはならない

下記のキャットタワーのページでは、タワーの高さや価格から絞り込んで商品を選べます。ご自宅の環境や猫の数に合わせて、ちょうど良いタワーを見つけるのにお役立てください。

突っ張りタイプ

突っ張りタイプのキャットタワーは、その名前の通り、突っ張り棒の要領で天井まで伸ばして固定するタイプのキャットタワーです。高さが2メートル以上あり、天井に近い場所から室内全体を見渡せるので、高いところが好きな猫は大喜びでしょう。

据え置き型に比べると安定感はありますが、スリムタイプの突っ張り型タワーは、体の大きな猫が勢いよく飛び乗ったときにグラグラと揺れることがあります。また、商品によっては天井にネジで固定する必要があるため、賃貸住宅では設置が難しい場合があります。

突っ張りタイプ

メリット
部屋全体を見渡せる高い場所でくつろげる
省スペースに設置できる
デメリット
天井に傷がつく
設置場所を簡単に変えられない

キャットタワーの価格

キャットタワーは猫用品の中でも高額な商品なので、購入時に一番気になるのはやはり価格だと思います。当サイトでこれまでに紹介した300種類以上のキャットタワーを、種類別およびサイズ別に分類して、価格の平均値と中央値を計算しました。平均値は合計価格をサンプル数で割った値。中央値は価格の高い順に並べた際に真ん中に位置する値です。

種類別にみるキャットタワーの参考価格

据え置き型キャットタワーの平均価格は22,270円、天井突っ張り型キャットタワーの平均価格は24,208円であり、「据え置き型」よりも「天井突っ張り型」の方が平均値、中央値ともに約2,000円高いことがわかります。高さのあるキャットタワーの購入を検討している場合、2,000円の差であれば、安定感のある「天井突っ張り型」の方がよいかもしれませんね。

タワーの種類別の価格
平均値 中央値 サンプル数
据え置き型 22,270円 14,580円 274商品
天井突っ張り型 24,208円 16,800円 52商品

高さ別にみるキャットタワーの参考価格

こちらは予想どおり、タワーの高さが高くなるほど価格も高くなるという結果でした。中央値よりも平均値の方が5,000円以上高いのは、50,000円以上の高額なキャットタワーが平均値を引き上げているためです。

タワーの高さ別の価格
平均値 中央値 サンプル数
100cm以下 19,278円 10,800円 111商品
101-160cm 22,334円 16,800円 122商品
161cm以上 27,128円 17,005円 94商品

購入時に気をつけるべき8つのチェックポイント

キャットタワーを買うときに必ず確認しておきたいチェックポイントをまとめました。

仔猫やシニア猫でも安全に使えるか?

仔猫は落下事故の危険があるため高さのあるキャットタワーはおすすめできません。はじめは高さ100cm前後のミニタワーで練習して、慣れてきたらハイタイプのキャットタワーに切り替えてあげれば良いでしょう。

歳をとったシニア猫は、走り回ったり高くジャンプしたりといった無理な運動をしなくなるため、7〜10歳以上のシニア猫にはジャンプしなくても登れるような段差の感覚が狭いタイプや階段のついたタイプのタワーを選ぶとよいでしょう。

また、猫の中には高いところが苦手な猫もいるため、せっかく購入したキャットタワーを使ってもらえないこともあります。心配なときは、普段の猫の様子をよく観察し、タンスや食器棚などの高い場所に行きたがらない性格の猫であれば、無理に高いキャットタワーを買うのではなく、安定感のある低めのキャットタワーを選ぶようにしましょう。

ステップは生地で覆われているか?

据え置き型のキャットタワーの場合、ほとんどのものは棚板がプラッシュ生地(起毛生地)で覆われていますが、板がそのままになっているタイプもあります。これは一見、家具っぽくておしゃれに見えますが、ジャンプして飛び乗ったときなどに滑ることがあります。棚板の表面がつるつるしているものは避けた方が良いでしょう。

猫と暮らしているとわかりますが、一緒に遊んでいてテンションが上がっているときや、おしっこの直後にダッシュしたときなどにフローリングの床で滑ってよろけたり転んだりすることは結構あります(特に若い猫)。猫は運動神経が良いから大丈夫、と安易に考えずに、不要なリスクは極力なくすようにしましょう。

キャットタワーの棚板の布張りの有無

ステップの角が丸くなっているか?

棚板の角が直角になっているか角丸になっているかも重要なポイントです。角が丸くなっていれば、登り降りしているときに頭をぶつけても怪我をしなくてすむため、棚板は角丸加工されているものを選ぶほうが安全です。アメリカのARMARKATや日本のペッツデポなど有名なキャットタワーのメーカーはみんな角丸仕様になっていますので、キャットタワーの良し悪しを判断するひとつのポイントといっても良いかもしれません。

キャットタワーの棚板の角丸仕上げ

タワーの色は何色が良いのか?

純白のキャットタワーはモノトーンのインテリアと相性が良く見た目も美しいため、とても人気の高いのですが、白いキャットタワーは汚れが目立ちやすいというデメリットもあります。特に、吐き戻し癖のある猫は要注意。白いキャットタワーの上で嘔吐してしまうと、完全に拭き取ることは難しく、真っ白なキャットタワーがだんだん黄ばんでしまいます。また黒い毛の長毛猫の場合は抜け毛が目立つため、やはりこまめに掃除しないといけません。白いキャットタワーが欲しい場合はこれらのことを十分に考慮した上で購入すべきでしょう。

設置場所に収まるサイズか?

ネット通販でキャットタワーを購入したものの、届いた商品を組み立ててみると、サイズが大きすぎて置こうとしていた場所に置けなかったり、逆に小さすぎて期待外れだったりというような、「サイズ感」絡みのトラブルは意外と多いようです。これはおそらくネットショップで商品の単品画像だけを見ても大きさが想像しにくいためでしょう。

キャットタワーの商品ページには必ずサイズが記載されていますので、設置に必要な「面積」と「高さ」は必ずチェックしておきましょう。親切なショップは部屋に実際にレイアウトしたときのイメージ写真も掲載しています。

メーカーや販売元は明記されているか?

どんなにおしゃれで魅力的なデザインのキャットタワーであっても、ノーブランドの海外製キャットタワーや、検索しても公式サイトが出てこないブランドの製品は避けたほうが良いでしょう。このような販売元は、海外から輸入した製品をそのまま転売しているケースが多く、届いた商品が不良品だったり、同梱パーツに不足があったりした場合のサポートも十分でないことがあります。私も価格の安さにつられてノーブランド品を購入したら、キズだらけの商品が届いたことがありました。

開封したらキズがついていた中国製激安キャットタワー

アマゾンや楽天市場などの有名なECサイトで販売されているものであっても、自分できちんと販売元やメーカーを確認し、購入前に商品レビューなどをチェックすることが大切です。各メーカーの詳しい情報については「メーカーから選ぶ」のページにまとめてあるので参考にしてください。

品質保証はあるか?

使い始めたときには問題なくても、しばらく使っていたらグラグラして安定感が悪くなったり、麻縄つめとぎがほどけてしまったり、といったことも考えられます。こういった場合、返品期限が過ぎていても1年保証が付いている製品であれば、無償交換してもらえることがあります。国内のメーカーや販売代理店であれば、1年保証がついているショップが多いですが、それぞれ保証対象が異なるため、事前に確認しておきましょう。

支柱のつめとぎなどの消耗品は交換できるか?

据え置き型のキャットタワーによく見られる麻縄のつめとぎポールは、繰り返し爪とぎをするうちに麻縄が劣化して切れてしまうことがありますが、実はこれらのパーツ交換に対応してくれるメーカーはほとんどありません。特に海外メーカーの場合は基本的に対応不可であるか、可能であっても高い送料がかかることが多いです。

私が調べた限り、販売しているすべてのキャットタワーがパーツ交換に対応しているのは国内メーカーのMauだけであり、PEPPYOFTは一部の商品のパーツのみ交換できるようです(2019年9月現在)。キャットタワーは一度購入したら何年も使用するものなので、できるだけサポートの充実したメーカーで購入する方がよいでしょう。

まとめ

キャットタワーは室内で暮らす猫の運動不足を解消し、安心してくつろげる居場所を作ってくれます。普段から猫の行動や性格をよく観察し、猫の好みにぴったりにキャットタワーを選べれば、あなたと猫の暮らしをより楽しいものになるでしょう。この記事がはじめてのキャットタワー選びの参考になれば幸いです。

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