PVCパイプはホームセンターなどで購入できる配管部品のひとつですが、パイプ同士を専用のジョイントパーツで接続するだけでいろいろな形が作れるので、最近ではDIYで棚や収納などを作るための材料としても人気があります。
今回はそんなPVCパイプを使ってキャットタワー(のようなもの)を自作する方法を紹介します。工具を使って穴を開けたりパイプを切ったりという作業は基本的に必要ないので、DIY初心者の方でも比較的作りやすいかと思います。
PVCパイプとは?
PVC(Polyvinyl chloride)というのはポリ塩化ビニルのことで、一般的な合成樹脂(プラスチック)の種類のひとつです。「ポリ塩化ビニルのパイプ」なので、略して「塩ビパイプ」「塩ビ管」とも呼ばれます。
製造の段階で硬さを調整できるため、ビニールハウスのような柔らかい素材から、いわゆるプラスチック製品と呼ばれる硬い素材まで、身の回りの様々な製品に用いられています。私達が普段生活していて目にするものでは、民家の屋根の雨樋(あまどい)に使われている半円型の茶色のパイプがPVC素材です。軽くて組み立てが簡単、しかもコストも安く済むので、他にもいろいろな日用品に使われています。
ひとつだけ注意しておきたいのは寸法の表記です。PVCパイプの寸法は一般的な内径・外径ではなく「呼び径」という名称で表記されているので、複数のパーツを購入する際はこの「呼び径」が同じものを選ぶようにしましょう。パイプ寸法の詳細についてはここでは割愛しますが、詳しく知りたい方は下記サイトをご覧ください。
参照:配管・ パイプnote – 配管の呼び径・外径
どこで買えるの?
PVCパイプは一般的なホームセンターであればどこでも販売されています。パイプの長さは30〜50cmくらいのものがあれば良いですし、長めのパイプをまとめて購入して、専用のカッターがあれば切断して使ってもOKです。また、パイプ同士を接続するためのジョイントパーツも同じコーナーに販売されているので、まずはホームセンターでいろいろと見比べてみることをおすすめします。
オンラインで購入する場合はパイプとジョイントパーツのサイズをきちんと確認して同じサイズのものを選ぶようにしましょう。適当に選んでしまうとサイズが合わなくて使えないということになりかねません。私は下記のサイトをよく使っています。
Amazon.co.jp
Amazon.co.jpで「塩ビパイプ」で検索するといろいろなメーカーの製品が出てきますが、同一メーカーの製品で揃えるのが望ましいですが、バラバラのメーカーの製品を選ぶ場合はサイズを間違えないようにしましょう。
ジョイフル本田
ジョイフル本田の公式オンラインショップには、配管資材のカテゴリには様々な種類のPVCパイプ(塩ビパイプ)があります。また、スチール棚・イレクターのカテゴリには金属製パイプをプラスチックでコーティングしたイレクターシリーズの製品が揃っています。
配管部品.com
塩ビ製品のカテゴリには1000件以上もの製品が揃っています。塩ビ製品の中でも「パイプ」「継ぎ手」などの細かいカテゴリに分かれていますので、目的の商品も探しやすいと思います。
DIYの参考になるPVCパイプを使ったキャットタワーいろいろ
PVCパイプを使ったキャットタワーやキャットアスレチックを集めてみました。使っているパーツは同じでも、組み合わせ次第でいろいろなオリジナルタワーが作れるのがわかると思います。
SPORT PETのキャットプレイセンター
SPORT PETから発売されている「キャットプレイセンター」は、PVCパイプを使ったキャットタワーの中でも特に人気のある商品で、2,000円台というリーズナブルな価格ながらもアスレチックのような立体的な空間を楽しめます。残念ながら現在は販売を終了しています。
プレビューペットのキャットヴィルシリーズ
アメリカのプレビューペットから発売されている「キャットヴィル」シリーズのキャットタワーです。ここまでくるとキャットタワーというよりジャングルジムですが、材料をさえ揃えられれば組み上げの難易度はそれほど高くありません。上から見た時にL字型になるように組むことで、部屋のコーナーにぴったりと設置でき、耐震性もアップします。本製品のような曲がったパイプは市販されていませんが、組み合わせ方の参考になります。
カットパイプのキャットハンモック
DIYコミュニティ「Instructables」では、カットパイプをフレームに使った手作りのキャットハンモックの作り方が紹介されています。
Feline Snoozersのキットを組み合わせてキャットタワーに
パイプを使った猫遊具のキットを販売している「Feline Snoozers」のPVCフレームを使ったキャットタワーです。大枠はシンプルな三段組をベースにして、猫の好きなものを詰められるだけ詰め込んだという感じです。このメーカーのウェブサイトにはDIYキャットタワーの参考になる製作事例が他にも多数掲載されています。
まとめ
以上、PVCパイプを使ったキャットタワーの自作方法の紹介でした。
簡単に作ることが出来て、家族(猫)が増えても材料を追加購入すればすぐに拡張できるのがこのタワーのメリットです。
「自分でキャットタワーを作ってみたいけど、木を切ったり釘を打つのはやったことないから無理」という方でも簡単に始められますので、是非チャレンジしてみてください。