アイペット損保が犬や猫の飼育者755名を対象に実施したアンケート調査によると、猫飼育者が猫にかける年間支出は43.3%が5万円未満、約27.6%が5~10万円となっており、回答者の30%以上が今後もペット関連支出は増えそうであると予測しています。
(出典:アイペット損保、ペットにかける年間支出の調査結果を発表)
我が家には15歳の雌猫(写真右)と3歳の雄猫(写真左)がいますが、2016年の一年間でこの二匹の猫にかかった支出は81,423円でした。前年(2015年)の年間支出は215,230円だったので、133,807円もコストダウンできたことになります。
2016年に猫にかかった費用
項目 | 2016年の費用 | 2015年の前年 |
---|---|---|
猫(15歳)の病院診療費 | ¥3,240 | ¥70,799 |
猫(3歳)の病院診療費 | ¥20,952 | ¥55,071 |
食費・おやつ | ¥29,667 | ¥35,556 |
トイレ用品 | ¥9,155 | ¥26,239 |
おもちゃ、爪とぎ、タワー等 | ¥16,469 | ¥23,121 |
書籍、その他 | ¥1,940 | ¥4,444 |
合計(円) | ¥81,423 | ¥215,230 |
以降はそれぞれの項目について具体的に見ていきたいと思います。
動物病院の費用
動物病院にかかった費用は前回(2015年)に比べて10万円近く減っています。これは単純に、二匹とも健康すぎるくらい健康だったので、病院にかかることがほとんどなく、必要最低限の健康診断と予防接種だけで済んだためです。
2015年は新しい猫が仲間入りしたこともあり、去勢手術や血液検査、ウイルス検査などで多額の費用がかかったことに加え、先住猫の抜歯手術などもあり、年間の病院費用が15万円近くになりました。先述のアンケートでもそうでしたが、やはり病院にかかる費用が一番大きいことが良くわかります。
食費
食費(ドライフード、ウェットフード、おやつ)にかかった費用は29,667円でした。2015年は35,556円だったので約6,000円減っています。
与えているフードの種類や量は変わっていませんが、友人からウェットフードの缶詰やおやつをいただくことが何度かあったり、いなばペットフードが参加していた某イベントで大量のちゃおちゅーるをゲットしたことがあったので、そのあたりがコストダウンの原因かと思われます。
猫砂などトイレまわりの費用
トイレの砂は二匹とも花王の「ニャンとも清潔トイレ」のマットとチップを使っていましたが、ランニングコストとメンテンナンスの手軽さを考え、ウッドペレットに変更したところ、年間で約17,000円のコストダウンができました。
ウッドペレットは一袋が20kgくらいあり、二匹で使っていても三ヶ月くらい持つので、その都度購入する手間も省けますし、スノコタイプならどんなメーカーのキャットトイレにも使えます。猫砂はこれまでにいろいろな種類のものを使ってきましたが、当分はこれに落ち着きそうです。
猫砂の種類やコストの比較については猫砂の商品一覧をご覧ください。
キャットタワーやおもちゃの費用
キャットタワーやキャットハウスは一度購入してしまえば何度も買い換えるようなものではないため、毎年費用がかかることはありません。今回はフードツリーやサーキット、ねこじゃらしなどの1,000円〜5,000円くらいで購入できるものを数点買っただけでした。
メーカー製品を購入するとそれなりの費用がかかりますが、ねこじゃらしやキャットベッドなどはハンドメイドで作れれば半分以下のコストで作れる上、一生懸命作ったものを猫が使ってくれたときの感動も味わえて一石二鳥です。
稲わらで編んだ猫ちぐらはネットで購入すると20,000〜30,000円しますが、自作したら約10,000円の材料費で作れました。
その他の費用
雑誌や給水器のフィルターなどの消耗品です。前年まではベネッセ社の某雑誌を定期購読していましたが、2年くらい読んでいると内容がループしているように思えてきたのでやめました。
まとめ
以上、2016年の一年間で二匹の猫にかかった費用と各項目の費用節約のコツを解説しました。
前年にくらべて大幅にコストダウンできたのは、大きなけがや病気がなかったため医療費がかからなかったことが原因ですが、こればかりは猫の健康状態に左右されるものですのでコントロールすることはできません。今年健康だったからといって来年も同じとは限らないので、浮いた分の費用は必要になったときのために積み立てておくべきでしょう。
費用節約のポイントとしては「猫砂などの消耗品のランニングコストを見直す」「作れるものは自分で作る」の二点が大切だと思います。
既に猫と暮らしている人も、これから猫を家族に迎えようと考えている人も、急な病気がケガで多額の出費が必要になったときに焦らないために、猫にかかわる費用について一度じっくり考えてみることをおすすめします。